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エンディングノートの書き方

20.06.01

エンディングノートの主な役割は「自分が死んだ後、または死の間際に当たって家族に自分の思いを伝える」ことです。
ご自身亡き後に、遺族が困らないよう、手続に必要な情報を記載しておく、という目的もあります。
また、ご家族から自分の両親へ終活を進めるきっかけにもなります。
終活は大切なことではありますが、なかなかきっかけがないと考えたくないという方もたくさんいらっしゃいます。

書店に行けば、何を書けばいいか予め記載してあるエンディングノートも販売されてはいますが、普通の大学ノートでも構いません。形式に決まりがないのがエンディングノートの利点です。基本的には自身の好きなように自由に記載していいものですが、どんな内容を書けばいいかわからない場合は、下記に記載しております内容を参考にしていただければと思います。

 

・自分自身について
氏名・住所・本籍地・生年月日・血液型など
→自分の情報について記載してみましょう。また、保険証・パスポートなど本人確認書類は保管してあるところを記入しておくと、あとの手続がスムーズになります。

 

・家族構成について
簡単な家系図など
→遠方に住んでいる親族など、疎遠な親戚もいるかもしれません。わかる範囲で記入しておきましょう。相続手続の時に役に立ちます。

 

・個人情報について
契約しているサービス・携帯電話・登録しているSNSなど
→水道・ガス・光熱費などの公共料金、携帯のキャリア、アカウントを持っているSNSのID・パスワードなどを記載しておきましょう。あとから削除できなくなってしまいます。

 

・医療や介護について
終末期医療の方針・献体希望・かかりつけの病院など
→自身の終末期における医療への希望や、臓器提供の意思、献体登録の有無などを記入しましょう。デリケートな内容ではあるので、記入前にご家族にしっかり説明しておく必要があります。また、介護状態になった時に誰に介護をお願いしたいのか、自宅で過ごしたいのか・施設に行きたいのかなどの希望も書いておくといいでしょう。利用している介護サービスも記入しておきましょう。

 

・葬儀・納骨について
互助会に入会している葬儀社・菩提寺・宗派・戒名など
→葬儀社のサービスである『互助会』に入会したことで安心している方がいらっしゃいます。ご自身が亡くなった後に、その葬儀社に入会していることを知っている方はいるでしょうか?気づかれないまま別の葬儀社に依頼してしまう、というケースもあるようです。互助会に支払った入会金が無駄になり、特典が受けられなくなります。また、菩提寺や納骨堂の情報も記入しておきましょう。

 

・遺影・遺品について
遺影をすでに準備している方はその在処を。また、遺品の形見分けの希望があればそれも記入しておきましょう。最後に着ていたい衣装なども希望があれば書いておきましょう。できればわかりやすい所に一か所にしてまとめておくと後から見つけやすくなります。

 

・相続財産について
口座を持っている銀行・証券会社・保険会社・不動産・貴金属・借入金など
→金額まで書く必要はありませんが、どこに口座を持っているかは記入しておきましょう。最近ではインターネットバンキングなど、紙の通帳を作らない銀行も増えております。証券会社・保険会社も含めて、自身の財産は記入しておきましょう。自宅以外の市町村に不動産を持っている場合も、どこに不動産を持っているか記入をしておきましょう。また、一番記載しておくべきは負債です。家族の知らない負債は、自身の死後に家族を苦しめるかもしれません。借金・ローンなどは書きにくいかもしれませんが明記しておきましょう。

 

・友人知人などの交流関係について
名前・住所・電話番号など
→自身が亡くなったことを伝えたい方の連絡先を記入しておきましょう。
葬儀に参加してもらいたい方・葬儀後に訃報連絡のみでいい方、など希望を細かく書くと遺族の混乱は避けられます。

 

・家族やお世話になった方へのメッセージ
→配偶者・子供・孫・兄弟・知人・・・など、大切な人に最後に伝えたい思いを残してみましょう。

 

その他にも自分史(卒業校・勤めていた会社など)、趣味や特技、過去の思い出・・・など、残しておきたいことは自由に書いてみましょう。

 

注意して頂きたいのは、財産の分配についての希望をエンディングノートに記入しても法的には効力がないことです。
財産について指示をしておきたい場合は、別途で遺言書を作成しましょう。遺言書を作成した場合は、どこに遺言書を保管しているかをエンディングノートに記載しておきましょう。遺族が遺言書を見つけられず、意向に沿わない相続となってしまうケースも相次いでおります。

 

エンディングノートは自分の棚卸作業だと思ってください。
中にはノートを購入してみたけれど、なかなか筆が進まないという方もいらっしゃると思います。書いておいた方がいい内容はたくさんありますが、最初から全て書ききってしまおうと思わずに、自分が書きやすい所から少しずつ進めてみましょう。空欄があってもかまいません。

 


 

また、最近ではご家族からのお問い合わせも多くいただきます。
どこに口座を持っているか、互助会に入会している葬儀社はあるかなど、生前に知っておきたいけど、直接は聞き辛い事、というのはたくさんあります。しかし、エンディングノートを渡すことで自然に記入してもらえることが多いそうです。
プラス事務所でもオリジナルのエンディングノート「プラスはーと」を販売しております。気になる方は是非お問い合わせください。(¥600+税)

 

 

 

 

 

 

エンディングノートに書いた内容を実行してくれる人がいない、という方に推奨しているのが死後事務委任契約です。契約をすることで、エンディングノートに書いてあるご希望通りに事務手続きを執り行ないます。もともとは親族や死後のことを頼める人がいないという方向けの契約ですが、最近は「親族はいるが契約したい」という方が増えております。「葬儀や納骨は親族に任せたいが、その後の手続で負担をかけたくない」という相談が非常に多いです。死後の行政の手続、居住地の引き上げ、遺品整理などには時間がかかり、遠方に住んでいる方にとっては何回も足を運ぶことになり、負担になることが多いです。弊社では遠方に住むご家族の方のサポートもできるように体制を整えております。

 

問合せすることも終活の一歩です。エンディングノートについて、死後事務委任契約について、終活について・・・など、御不安に思われてる方、是非一度弊社にご相談ください。

 

 

 

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